アウトソーシングと下請け作業

アウトソーシングと下請け作業 に関する記事です。
 以前私は授産施設に長年いましたので、さまざまな下請け作業を経験してきました。

 特に、最後の授産施設では、手先が器用な方も多く、また、するべき仕事を意欲をもってする方も多かったので、職員としてもいろいろな意味で「いい仕事」を探しましたし、口コミで「あの授産施設の仕事は確かだ」ということで、先方から飛び込みで「仕事をしてくれないか」と言われることもありました。

 そのころの、あるパッケージ会社の社員さんの言い分としては、「内職よりいい部分は、施設はたくさんの人がいるので、一度に運べるし、お菓子を食べながらする人がいないので、安心だ」とのこと。

 一度に運べば、コストも安くなり、お菓子を食べないということは確かな商品が作れるという部分の評価です。

 しかも、きれいな商品を作ってくれる利用者が多かったし、納期にはきちんと収めたのは言うまでもありません。

 万が一ミスが出た際には改善計画を立て、頼まれた仕事は全てこなしました。

 こういうことで、信用を作り上げたのです。

 さて、私が更生施設に移るころから、世の中では「アウトソーシング」という言葉が言われ始めました。

 これはどういうことなのか、また、授産施設の仕事が少なくなってきているのもこの影響なのではないかとあの頃は思っていたのですが、今、自分がその「アウトソーシング」の世界に入ってみると、からくりがよくわかる。

 以前も話したと思いますが、ここには「流通」が関わっているのです。

 さらに、通販。

 通販が伸び、店舗を持たなくても商売ができる現在、倉庫に商品の山を置き、注文があったお宅にその商品を送ってしまうのです。

 このからくり、わかりますか?

 実は私が、派遣で行っている場所は、その商品の会社ではなく、運送会社の倉庫なのです。

 そこで、ある商品の箱詰めをし、そのまま、その運送会社のトラックで各ご家庭に運ぶのです。

 ですから、指示を出しているのは運送会社です。

 商品の会社の人を一度も見ていません。

 商品の会社が親会社なら、運送会社は子会社。
 そして、私は、派遣会社の人間ですから、「孫受け」ぐらいでしょうかね。

 このシステムに拍車をかけたのは「フリーター」という存在。
 な〜るほど。

 だから、施設に仕事がなくなっているはずだと改めて思った次第です。

 施設に勤めていたころと時代が変わったのです。

 電話やネットで商品が買え、店に行かなくても配達してくれる。

 さらに、その商品も作りたい人がわんさといる。

 なるほどなあ。

 こうなると、私も考えるわけです。

 この運送会社の中に、知的障害者の働ける場所を作れないかなってね。 


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